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根管治療後の違和感とは?|対処法・失敗した場合の症状を解説

根管治療後 違和感

歯の神経を取ると歯科医師に言われて根管治療をした後にも、違和感が残ることは少なくありません。

根管治療を行っても再発して再治療になる確率は25%程度あり、治療後の違和感で再発に気付いた人も多くいます。

歯の根元の治療であるだけに、違和感を放置していると重大な症状に進行し、最悪の場合は抜歯が必要になってしまうこともあります。

しかし日本歯内療法学会によれば、適切な根管治療を行えば90%以上の確率で歯を残すことができるので、違和感を覚えたときの対処が大変重要です。

また、根管治療後の違和感にはさまざまな原因があり、違和感があるからすぐに再治療になるわけではありません。

この記事では根管治療後に起こる違和感の原因や、その対処法を解説します。

どのような症状があればすぐに歯科医院を受診したほうがよいか、判断する参考にしてください。

歯科医院で行われる根管治療とは?

歯科医院根管治療

根管治療とはどのような治療ですか?
根管治療とは歯の神経にあたる歯髄を除去し、歯髄が通っている根管を消毒してから充填剤で塞ぐ治療です。むし歯の原因となる細菌が歯髄にまで達してしまうと強い痛みがあるだけでなく、歯を支える歯槽にまで炎症が広がってしまいます。
これを防ぐために感染した歯髄を取り除くと、歯髄が通っていた根管が空洞になり、根管に細菌が侵入したり歯がもろくなったりする危険があります。そのため空洞になった根管に充填剤を詰め込んで塞ぐことで、再感染を防止するのが根管治療です。
根管治療の費用相場は、自由診療で約66,000~170,000円(税込)、保険診療で約2,000~7,000円です。むし歯の深さ・治療回数・使用する薬剤などで費用は変わるので、歯科医院に確認してください。
根管治療が必要になるのはどのようなケースですか?
むし歯が歯髄にまで達している場合は、根管治療が必要になる可能性が高くなります。ただし歯髄の炎症が軽く、通常のむし歯治療によって炎症が治まるようであれば歯髄を除去する必要はありません。そのためむし歯はなるべく早い段階で治療したほうが、歯を残すことにつながるのです。
むし歯が進行して歯髄の炎症が重くなり歯髄壊死の段階になると、速やかな根管治療が必要です。この段階では歯の神経が壊死しているため痛みを感じることはなく、歯が茶色っぽく変色してきます。さらに細菌が根管の出口である根尖孔から歯槽にまで達すると、根尖性歯周炎という歯周の病気にまでなってしまいます。
この場合も速やかに根管治療を行わないと最終的に歯を失うことになるので、早めに受診するようにしてください。
根管治療の通院期間はどのくらいですか?
むし歯の状況にもよりますが、通常2〜4回の通院治療が必要です。治療の間隔は1~3週間空けて行うため、1〜2ヵ月程度の通院期間を目安としてください。
根管治療は通常のむし歯治療のように歯を削って詰め物をするだけでなく、歯髄を除去後に根管を消毒するため先に薬剤を注入します。その経過を観察して感染が抑えられていることを確認してから充填の工程に進んでいくため、どうしても複数回の治療が必要になるのです。
根管治療の流れについて教えてください。
まずむし歯の部分を削って、歯の神経が通っている根管部を目視できる状態にします。感染して壊死した歯髄を専用の器具で取り除き、細菌が作り出す粘液層であるバイオフィルムをすべて掃除するのが重要な作業です。根管がきれいになったら消毒用の薬剤を注入し、数日間かけて根管内を無菌化します。
その後に根管を完全に封鎖するためのガッタパーチャというゴム状の材料を注入し、根管で細菌が増殖できない状態を作ります。そして最後に被せ物をして、噛み合わせを整えたら終了です。

根管治療後の違和感や失敗した場合の症状

根管治療違和感

根管治療後に違和感があるのですが大丈夫ですか?
日本や欧米の統計によると、根管治療の成功率は約75%であり、約25%は再治療が必要となるのが現状です。根管治療後に違和感が続く場合は、治療がうまく行っておらず再治療となってしまう可能性もあります。
ただし、根管治療に限らず歯科治療後に歯の違和感があることは珍しくなく、この違和感は数日間で自然と消失します。根管治療をした歯では固いものを噛むのはしばらく控え、落ち着いて様子をみてください。
根管治療後の違和感の原因として考えられることを教えてください。
根管治療後は、治療の刺激がしばらく残る状態がみられます。根管治療は歯の根元の奥深くまで治療していくため、周辺の歯や神経にまで刺激が加わるのが原因です。これによって痛みや違和感がしばらく残ることがありますが、多くの場合数日間で自然に消失していきます。
治療後に痛みが強い場合は、処方された鎮痛剤を使用して様子をみてください。根管治療が失敗していた場合には、根管内で細菌の再感染による炎症が起きているため、歯の痛みや歯茎の腫れなどが次第に強くなってきます。根管治療が失敗する原因は、小さな根管を見落として感染源が除去できていなかった場合が大半です。
また、被せ物の噛み合わせが合っておらず、噛むたびに違和感を生じる場合もあります。
根管治療後の違和感はどのくらい続くのですか?
根管治療に伴う刺激で違和感が残っている場合は、治療後数日間で自然に治まっていくでしょう。逆に根管治療が失敗して再発している場合は、痛みや違和感が強くなっていくため、再治療を行わなければ違和感が続きます
被せ物の噛み合わせが合っていない場合も、歯科医院で再度噛み合わせの調整をしてもらう治療が必要です。
根管治療が失敗した場合どのような症状が出るのですか?
根管治療が失敗していた場合は、むし歯のようなズキズキとした痛み・歯茎の腫れ・歯茎から膿が出てくるなどの症状があります。特に歯茎に白いニキビのようなものができ、潰れて膿が出てくるのは再感染が起こっている証拠です。
歯茎の白いニキビはフィステル(瘻孔)といい、歯の根元で増殖した細菌が原因の膿が歯肉を押しのけて漏れている状態です。フィステルは歯ブラシや指などでこすると簡単に潰れますが、内部の感染が治まっていなければ何度潰してもすぐに再発します。
放置すると歯の根元の炎症が広がっていき歯を失うことにもつながるため、速やかに再度の根管治療が必要になります。根管治療をした歯は神経を取っているため痛みが出ないこともあり、毎日の歯磨きでお口の中の状態をこまめにチェックしてきましょう。

根管治療後に違和感がある場合の対処法

違和感対処法

根管治療後に違和感がある場合の対処法を教えてください。
できるだけ速やかに歯科医院を受診し、状態を診てもらうようにしましょう。根管治療後に違和感がある理由はさまざまですが、その原因は複雑で患者さんの自己判断は難しくなります。また根管治療で充填剤をして被せ物まで終わっている場合、外側から歯の中を見ることができません。
この場合は歯科医院のレントゲンやコーンビームCTで歯の中をチェックしていきます。このような歯科医院の設備によるチェックで根管治療の失敗がわかる場合もあるため、根管治療後の違和感は歯科医院で調べてもらうようにしましょう。治療の刺激による痛みが残っているだけであれば、鎮痛剤の処方をしてもらえます。
根管治療後の違和感で歯科医院を受診するべき目安を教えてください。
治療から時間が経つごとに違和感が小さくなっていくか、大きくなっていくかを目安にするとよいでしょう。治療の刺激によるダメージが残っているだけの場合は、鎮痛剤で対処しながら数日から数週間で違和感は消失していきます。
逆に根管治療が失敗しており症状が再発した場合は、時間とともに違和感が強くなっていくため、できるだけ早めに再治療が必要となります。痛みや違和感がなくても、根管治療をした歯の根元にフィステルができている場合は、速やかに歯科医院を受診するようにしてください。

編集部まとめ

歯を指す女性根管治療後にお口に違和感がある場合の原因・対処法を解説しました。

歯科医院に何度も通って治療しても、残念ながら治療に失敗して再発してしまうことも少なくありません。

歯の神経は1本のまっすぐな根ではなく、植物の根のように細かく枝分かれしているため目視が難しく、経験のある歯科医師でも小さな根管を見落としてしまうことがあるのが現実です。

根管治療の後にも歯の違和感が強くなっていく場合は、再発してしまった可能性もあるため速やかに歯科医院を受診するようにしましょう。

歯の根管の炎症は歯の根元や土台にもつながっているため、放置すると抜歯するしかなくなり歯を失ってしまうことになります。

一方、治療の際の刺激が残っているだけで、治療後の違和感も数週間で自然に治まっていくこともあります。

根管治療後に違和感があってもすぐに再治療とは限らず、歯科医院によってはしばらく様子をみてもよいと言われるケースもあるので、過度な心配は不要です。

どちらにしても根管治療後に違和感がある場合は、早めに歯科医師に相談するようにしてください。

参考文献

この記事の監修歯科医師
山下 正勝医師(医療法人徳洲会 名古屋徳洲会総合病院)

山下 正勝医師(医療法人徳洲会 名古屋徳洲会総合病院)

国立大学法人 鹿児島大学歯学部卒業 / 神戸大学歯科口腔外科 勤務 / 某一般歯科 7年勤務 / 国立大学法人 山口大学医学部医学科卒業 / 名古屋徳洲会総合病院  呼吸器外科勤務 / 専門は呼吸器外科、栄養サポートチーム担当NST医師

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