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【根管治療の食事】治療中や治療後の食事の注意点や被せ物がとれた場合の対処法についてお答えします!

【根管治療の食事】治療中や治療後の食事の注意点や被せ物がとれた場合の対処法についてお答えします!

根管治療は、歯の内部にある炎症や感染した歯髄を除去し、その後洗浄・消毒し、充填・密封する歯科治療です。根管治療は、感染した根管から細菌を除去し、歯の再感染を防ぎ、天然歯を保護します。そんな根管治療を受ける際、当日や治療後の食事の注意点はあるのか、気になる方もいらっしゃると思います。
そこで本記事では、根管治療中や根管治療後の食事について、以下の点を中心に解説します。

  • 根管治療中の食事の注意点
  • 根管治療後の食事の注意点
  • 根管治療後に歯が痛む場合

根管治療中や根管治療後の食事について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

根管治療中の食事について

根管治療中の食事について

根管治療を行った日は食事を摂れますか?
根管治療を行った日に食事は可能ですが、食事のタイミングには注意が必要です。なかでも根管治療中の歯については、蓋が取れやすく、固まりきるまで30分~1時間程度は食事を控えることが推奨されています。この間、食事をする場合は治療を受けていない側の歯で噛むようにしましょう。
根管治療中の食べ方で気をつけることはありますか?
根管治療中の食べ方にも注意が必要です。

根管治療は複数回にわたり行われることが多く、治療の間には歯に仮封材を使用して仮蓋を設置します。この仮蓋の主な目的は、歯の内部への細菌侵入を防ぐことです。前述しましたが、仮封材が硬化するまでは約30分~1時間程度かかり、硬化するまでは食事を避けることが推奨されます。

また、仮蓋が薄くなりすぎないように、治療中の歯で硬い食べ物を噛むことも避けるべきです。これらの食べ物を食べることで、仮封材を緩めたり削ったりする可能性があり、仮蓋の目的である細菌の防御機能を低下させるリスクがあるためです。仮蓋を保つためには、治療中は柔らかい食べ物を選び、可能な限り治療していない側の歯で食べるように心がけることが大切です。これにより、根管治療が成功する可能性が高まり、追加の合併症を避けられる可能性が高まります。

根管治療中の食事で避けたほうがよい食べ物を教えてください。
繰り返しになりますが、根管治療中の食事で避けるべき食べ物は、硬いものや粘着性のあるものなどです。例を挙げると、ピーナッツ、イカなどです。このような硬い食べ物は、治療中の歯で噛むと歯が割れるリスクがあるため避けるべきです。また、キャラメルやガムなどの粘着性のある食べ物も、仮蓋を剥がす可能性があるため避けた方が良いとされています。根管治療中の歯は通常よりも脆弱であり、固いものを噛むことにより歯が折れたり、割れたりする危険が高まります。根管治療中は食事にも気を遣い、根管治療が滞りなく終われるよう努めましょう。

根管治療後の食事について

根管治療後の食事について

根管治療後の食事で気をつけることはありますか?
根管治療後の食事については、いくつか注意点があります。まず、根管治療中と同じように、治療直後は歯やその周辺に負担をかけないよう、硬すぎる食べ物は避けることが推奨されています。これは、根管治療を受けた歯が割れやすくなっているためです。
したがって、根管治療後は、歯に負担をかけないように注意が必要です。歯や周辺に負担をかけないよう硬い食べ物は徐々に慣らして食べるようにし、被せ物が取れた場合はすぐに歯科医に連絡しましょう。
根管治療で被せ物を装着しました。食事の注意点はありますか?
根管治療後に被せ物を装着した場合、食事に関する注意点はいくつかあります。

まず、被せ物や詰め物は歯科用のセメントで接着されるため、治療後約1時間は食事を控え、接着剤が固まるのを待つことが推奨されます。また、被せ物や詰め物がきちんと固まるまでは時間がかかるため、歯科医師の指示に従って食事をすることが重要です。

さらに、被せ物が取れた状態で食事を続けると、歯が割れるリスクが高まるため、この点も留意しておきましょう。さらに、根管治療後は、冷たいものを食べるのは控えるようにしましょう。これは、治療の刺激で冷たいものがしみることがあるためです。

以上のことを踏まえて、根管治療後の食事は慎重に行うことが大切です。具体的な食事の内容やタイミングについては、治療を行った歯科医師に相談してください。

食事で被せ物が取れた場合の対処法を教えてください。
食事中に歯の被せ物が取れた場合は、まず、落ち着いて行動し、取れた被せ物を大切に保管しましょう。被せ物が取れた部分の歯で食べ物を噛むことは避け、刺激の強い食べ物や飲み物も控えることが推奨されます。また、口腔内を清潔に保つために、詰め物や被せ物が取れた部分は柔らかめの歯ブラシで力を抜いて、普段よりも丁寧に歯を磨くことが重要です。

そして、取れた被せ物を自分で元の位置に戻そうとするのは避けましょう。一度取れた被せ物は前と同じ状態には戻せず、また接着面が不安定になるため、再度取れる可能性があるためです。また、自分で接着すると、周囲の歯や歯肉組織を傷つける可能性があります。

被せ物が取れた部分がむし歯になるリスクが高まるため、被せ物が取れた後は、できるだけ早く歯科医師に相談し、治療を受けることがよい対処法となります。被せ物が取れた部分の状態によっては、そのまま被せ物を接着し直すだけで良い場合もあるため、治療を受けた歯科医院にすぐ連絡して、受診してください。

以上の対処法を適切に行うことで、被せ物が取れた際のトラブルを抑えられる可能性があります。

根管治療後に歯が痛む場合

根管治療後に歯が痛む場合

根管治療後に歯が痛むのはなぜですか?
根管治療後の痛みは多くの患者さんが経験するといわれています。痛みは通常、治療後2~3日でピークに達し、1週間以内には大多数が改善をみせるとされています。そして、根管治療後に歯が痛む理由は複数考えられます。

1つ目の理由は、治療中に歯の根が割れてしまうことです。これは、外部からの強い衝撃や治療で使用する土台の設置によって起こり得ます。歯の根が割れた場合、歯茎やその周辺の骨に炎症が広がり、痛みが生じることがあります。

2つ目の理由は、噛み合わせの不調和です。根管治療後、噛み合わせが適切でない場合、圧力が不均等になり歯根周囲に痛みを引き起こす可能性があります。なかでも、歯の高さが適切でない場合には歯に過度な負担がかかるとされます。

3つ目は、歯周病による痛みです。神経が取り除かれても、歯周病になる可能性はあり、歯周病による炎症は、歯や歯茎に痛みや腫れをもたらすことがあります。歯周病は適切なケアがなされないと進行するため、根管治療後も口腔内のケアはしっかり行いましょう。

4つ目の理由は、根管内の問題です。根管治療はとても高度で、治療中に器具が根管内部に達しない場合や、適切な清掃が行われない場合、炎症が残ってしまい、痛みの原因となることがあります。

歯の痛みを感じた場合の対処法を教えてください。
歯の痛みを感じた場合は、歯科医から処方された痛み止めを、痛みが始まる兆候を感じた時点で服用しましょう。早期に薬を服用することで、痛みをコントロールできるとされます。
痛みが強い場合は、患部を冷やして痛みを和らげる方法も有効といわれています。もし処方された痛み止めで改善が見られない場合や、1週間を過ぎても痛みが続く場合は、歯科医院に連絡し、追加の診察を受けたり、必要な場合は噛み合わせの調整などの対応を受けたりすることが大切です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで根管治療中や根管治療後の食事についてお伝えしてきました。根管治療中や根管治療後の食事の要点をまとめると以下のとおりです。

  • 根管治療を行った日に食事は可能だが、仮蓋が取れやすくなっているため、1時間程度は食事を控え、仮蓋が薄くなりすぎないように、治療中の歯で硬い食べ物や粘着性のある食べ物を噛むことも避け、治療中は柔らかい食べ物を選び、可能な限り治療していない側の歯で食べるように心がけることが大切
  • 根管治療後も、根管治療中と同じように、治療直後は歯やその周辺に負担をかけないよう、硬すぎる食べ物は避け、根管治療後に被せ物を装着した場合は治療後約1時間は食事を控え、しばらく冷たいものを食べるのも控える
  • 根管治療後に歯が痛む場合は、歯科医から処方された痛み止めを、痛みが始まる兆候を感じた時点で服用し、痛みが強い場合は、患部を冷やして痛みを和らげる方法も有効とされる。もし処方された痛み止めで改善が見られない場合や、1週間を過ぎても痛みが続く場合は、歯科医院に連絡する

根管治療中・根管治療後の食事は慎重にし、硬い食べ物や粘着性のあるものは避け、痛みがある場合はすぐに歯科医に相談しましょう。健康な歯と口腔環境のために、適切なケアも忘れずにしてください。

この記事の監修歯科医師
山下 正勝医師(医療法人徳洲会 名古屋徳洲会総合病院)

山下 正勝医師(医療法人徳洲会 名古屋徳洲会総合病院)

国立大学法人 鹿児島大学歯学部卒業 / 神戸大学歯科口腔外科 勤務 / 某一般歯科 7年勤務 / 国立大学法人 山口大学医学部医学科卒業 / 名古屋徳洲会総合病院  呼吸器外科勤務 / 専門は呼吸器外科、栄養サポートチーム担当NST医師

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